私の京都アニメーション

私が入社（？）する前は、まだ独身時代お

兄さんの関連で、虫プロで仕上げ作業をし

ていた経験を持つ八田婦人が自宅で近所の

奥様連中を集めて、自分が覚えている技術

を教えもって、制作会社とやり取りされて

いたみたいです。

ちなみに、八田婦人のお兄さんは、演出家

の杉山卓さんです。

そうやって、1人2人と増えていき、私が入

ったころには20人強の外注（内職のよう

な）さんが仕事をされていました。



スタジオの中では、八田さん、八田婦人、

進行のトOヤマさん、カワOマくん、トレ

ス・マシンのOケウチさん、仕上げ検査の

イOべさん、仕上げのオOムOさん、Oダさ

んで、全体を廻していました。



当時のスタジオは、所在地さえ今の場所で

すが、今の姿からは想像できない位クラシ

カルな日本家屋で、簡素なドアを開けると

石まる出しの上り口があり、畳の上に絨毯

を敷き、仕上げようの机が所せましと並ん

でいました。ところどころ下地が腐りかけ

ていて、踏むと沈みそうになることもあり

ました。

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