私の京都アニメーション

とりあえず、TELにて面接の約束を取り付

けた。

今は、メジャーになっているがJR奈良線木

幡駅前は、今とは比べようも無いほど田舎

駅だった。

　　　　　　　　
JR木幡駅　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　駅前より京都アニメーション（現）


むかしは、舗装などしておらずすべて砂利

道だった。車が通ると砂埃が立ち込め、窓

を開けておくと、セルの上に砂がたまるよ

うな有様だった。



面接官は、現八田社長だった。当時、ここ

は、京都アニメスタジオと呼称していて、

社長ではなく「八田さん」と呼んでいた。

一通り仕事の流れを確認し、こちらの希望

を伝えると、おもむろに当時制作が終わっ

たばかりの「劇場版マクロス」の設定書を

取り出し、「あなた、これくらいのレベル

描けますか？」

と質問され、プロの本編の画力を見せ付け

られ、描けるようになったらまた来てくだ

さいと追い返されてしまった。　　　　　

これがファーストインパクトです。

[2回]