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私の京都アニメーション

人間50年、若き日に全力で打ち込んだ京都アニメーションでの出来事を、思い出しながら綴っていきます。興味ある方や、 OBの方は遠慮なくお知らせください!

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二度目の面接

なんだか、肩透かしを食らったような、 

馬鹿にされたような妙な感覚で、スタジオ

を後にした。


正直、帰ってからド素人のおっさんに何が

わかるか?こんな地方の弱小スタジオなん

ていつまで続くかわからんわ。と自分に言

い聞かせて、また悶々と半年バイト生活に

勤しんだ。


先出の友人より、再度求人募集の記事を見

せられた。このまま地方(京都)にいてた

だバイトで、その日暮らしをしているのな

ら、恥を忍んで再び応募してみよう。ひょ

っとしたら、道が開けるかもしれない。思

い切って、TELしてみた。


面接の日、ドアを開けると、今回は八田婦

人が出迎えてくれた。前回は「八田さん」

にしか会っていなかったので、自己紹介と

自分が何を目標にしているかを説明すと、

「あ~大体分かってるからこっちにいらっ

しゃい」            

と、連れて行かれた先に、二人の客人らし

き人がコーヒーを飲んでいた。


「私は、人の出会いや、偶然は運命だと思

うの。今日たまたま、東京の制作会社で制

作デスクをしている方が見えてるから、も

って来たスケッチを見てもらいましう。」

そういい終わるなり、スケッチを手渡し

「どうですか?いけそうですか?いけます

よね?」

と促され、参ったなという顔で    

「このまま描き続ければいけそうでね」

とOK出してもらえた。

では、結果は後日TELするということで、

無事面接は終わった。



その日の夜、TELがあり、「ご存知のとう

り、うちはしがない彩色スタジオなのでア

ニメータは募集しておりません。でも、い

ずれ必ず制作会社になります。あなたがそ

の時までがんばれるのなら、わたしたちに

力を貸してくれますか?」と、言って頂い

たので「ぜひ、お願いしす。

やらせて下さい」と快諾。


こうして私のアニメーション人生が始まっ

た。

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